ACE CAFE LONDON

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エースカフェが誕生したのは1938年。ロンドンの北側にあるノースサーキュラーロード=北環状線沿いのドライブインだったこの場所は24時間営業のカフェであり、トラックドライバーのドライブインだった。
大きく変化したのは第二次世界大戦。戦争被害を受け再建設されたカフェにはスピードを求める
”TON-UP BOYS(時速100マイルオーバーで走る若者)”と呼ばれる若者たちが集い始め、ノースサーキュラーロードを使った
公道バイクレースとロックンロールに明け暮れていた。そこでロッカーズというカルチャーが生まれたのである。
しかしロッカーズたちが引き起こす事故や事件が社会問題となり、厳しく非難されることとなる。
加えて”モッズ”の興隆によりロッカーズは衰退し、1966年にエースカフェは閉店に追い込まれたのである。
しかし、その熱い火種は完全に消えなかった。
閉店から25年経った1994年、ロンドンの騎馬警察官だったマーク・ウィルズモアが発起人となり1日限りの”エースカフェ・リユニオン”が開催されたのだ。そこには6000人を超える人々が集まり、復活を喜んだのだった。
その後、毎年9月に行われていたリユニオンは、年々規模が拡大している。
そして1997年には、マーク・ウィルズモアは当時、タイヤ倉庫となっていた元エースカフェの場所を買取り、
エースカフェロンドンを再オープン。最初は曜日を限定した営業であったが、英国中からイベント開催の依頼が舞い込み、現在では、2輪、4輪、音楽など様々なイベントが毎日のように開催されている。
そこには秩序あるペトロピープルが世界中から集まっているのである。

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